アレルギー膠原病内科の研修・入局案内 国際学会への参加 International Conference
学会は医師、研究者が情報共有する貴重な機会のため、積極的に学会への参加を推奨しています。また、多くの医局員がスタッフの指導のもとで症例報告や研究成果の発表をしています。国際学会にも積極的に参加し、研究成果発表することで海外研究者と密な交流をしています。
主な国際学会
- Annual Scientific Meeting of American College of Rheumatology (ACR)
- Annual European Congress of Rheumatology (EULAR)
- Asia Pacific League of Associations for Rheumatology Congress(APLAR)
- Systemic Sclerosis World Congress
- International Workshop on Scleroderma Research
- Global Conference On Myositis
EULAR 2018 in Amsterdam(大学院2年次)
運河の流れる緑豊かで閑静な街Amsterdamで2018年6月13日~16日に開催されたEULAR 2018に参加しました。現在、大学院生である私は筋炎疾患の病態解明を研究テーマにしています。今回、「SCLERODERMA, MYOSITIS AND RELATED SYNDROMES 」のセッションで、「Initial predictors for mortality in patients with cancer-associated myositis: a multicenter retrospective cohort in Japan」の演題でポスター発表しました。ポスター発表を通して海外で同様の研究を行っている研究者達とdiscussionし、新たな課題を見出せたことは大きな収穫でした。さらに、自分の研究テーマにつながる免疫チェックポイント阻害薬による免疫関連副作用(immune-related adverse events: irAE)に関するセッションも多数あり、今後の自分の研究への刺激となりました。
今回、EULARで強く感じた印象は女性の参加者が多いことでした。膠原病患者の9割は女性であり、慢性疾患である膠原病の診療では、結婚、妊娠、出産など女性特有なライフイベントの内容を避けて通ることができません。日本でもリウマチ膠原病内科医を目指す女性医師は増加傾向ですが、今回、ヨーロッパで女性医師達が活躍しているのを真直にし、リウマチ専門医を目指す自分のモチベーションがさらにアップされました。
The 2018 ACR Annual Meeting in Chicagoに参加して(内科専攻医1年次)
当科の『Early Exposure Program』として、ガラス張りの建物が目を引く街Chicagoで2018年10月19日~24日に開催されたThe 2018 ACR/ARHP Annual Meetingに参加しました。
今回のACRでは脊椎関節炎の治療ガイドラインの変更、大血管炎の分類基準案の提唱、免疫チェックポイント阻害薬に関する話題など興味をそそるテーマが満載でした。また、自分にとって勉強になるセミナーが目白押しでした。会場で血管炎のポスターを見ていたら、なんとMassachusetts General HospitalのJohn stone先生が自分の前におられ、未熟な自分にも関わらずStone先生からアドバイスを受けられたのは貴重な経験となりました。日本とは異なり、自分と同年齢の医師達が垣根なくdiscussionしているのを真直にすることができたのは自分にとって刺激になりました。参加前までは内科学会やリウマチ学会の専門医研修プログラムにばかり意識が停まっていましたが、『世界に目をむけねば』と実感しました。
今回、Early ExposureとしてACRに参加したことで、『世界で活躍するドクター』が少しだけ身近な存在に感じられるようになったことは大きな収穫でした。